会社に行くときに、副総経理のオッサンが
「やんぴん、春はねみーよ。駄目だこりゃ」と言ってました。

その時に、表題の「春眠暁を覚えず」(おお、一発変換)を言ってみたところ、

「何でお前が知ってるんだ?」と突込みが。
「僕らは中学3年の国語の時間にこれを勉強するんです」と話したところ、

「へー日本人すごいな。でも、中国では小学校1年で勉強するんだよ。」

ああ、そう言えば、どこぞの揚州人もそんな事言ってたっけ。

そう。これは中学校3年の時に勉強しました。
孟浩然の「春暁」と言う五言絶句です。
(今「春暁」は別の意味で有名になってしまいましたが・・。)

意味を訳すと、こんな感じです。
春は寝るのが気持ちが良くて、夜が明けたのも気が付かないくらいだ。気が付けば所々で鳥のさえずりが聞こえる。それにしても、夕べは風雨が激しかったな。どのぐらい花が散ったのかな・・・。


その他にも「国破れて山河有り〜」と言うのもやりました。

確か、みんなの前で暗誦させられて、「処処(しょしょ)啼鳥を聞く」と言うところをうっかり
処女(しょじょ)啼鳥を聞く」
と間違えて言ってしまい、ある女の子に殴られそうになった事は秘密です。

因みにこの形式の詩では、3行目以外最後の字は押韻(韻を踏んでいる)があるのです。
中国語の発音で暁はXIAO、鳥はNIAO、声はSHENG、少はSHAO
と、AOで統一されています。

ただ当時、中国語を話せる先生が国語科には一人か二人しかいなかったので、(何故か英語と数学に一人ずついたんですが、あ、数学科は華僑の先生でした。)
押韻の意味をきちんと教えてくれる人がいなかったんですね。

その意味を知ったのは、大学に入って中国語を勉強してからでした・・・。

因みにその後この詩を前の会社の北京人の先輩に話したところ、
「あんたは毎天不覚暁やろ!」
と突っ込まれたのもここだけの秘密です。

コメント

nophoto
ようこ
2007年4月4日21:10

あの国語の授業も多少は役にたっているのですねん(^^;)
ネイティブの前で暗唱出来るなんてカッコ良いじゃないですか〜

Yangping
やんぴん
2007年4月4日22:36

>ようこさん
ええ、悔しいけどHillman(仮名・そのままか・・)には感謝しないといけませんね。当時は何でこんなことしないといけないのかと思いながら
「シュンミンアカツキヲオボエズ」とやってましたが・・。
まさかのところで役に立っています。

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